シニアにおいて特定分野の専門的知識を短期間で習得する方法

シニア生活

ミドルからシニア世代になると、お子さんが独立されることもあり、時間的金銭的、そして精神的にもある程度の余裕を得ることができる人が増えるものです。すると、これまでは家族が生きるために費やしてきた時間を、自分の為に使ってみたいと考えるようにもなります。

なかには、興味ある特定分野について学んでみたいと考える方も少なからずいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、シニアにおいて特定分野の専門的知識を短期間で習得する方法についてお話を進めていくことにしましょう。

特定分野の専門的知識は書籍から

特定分野の専門的知識の習得は、はやり書籍から得るのが最も効果的といえます。というのも、出版書籍の多くは、その道の専門家がしっかりとした下調べのもとで執筆しているはずだからです。

よって、興味ある分野が生じたのなら、その分野の書籍を漁ればことが足ります。
「むしろ当たり前のことでは?」

ところが多くの方は、興味があるとその分野の書籍を厳選し、その中から最適な一冊を求めようとする傾向にあります。しかしこれでは、効率的にも優れているとはいえず、書籍の持つ情報の偏りをそのまま受けてしまうリスクもあります。

まずは最低限その分野の書籍10冊を漁る

興味ある分野に対して、厳選した1冊をチョイスして目を通す方法は、誰もが選択しやすいものといえます。しかしこれでは、あくまでも一般的な知識として得るだけであり、特定分野の専門的知識を短期間で取得するまでには至りません。

できれば、最低限その分野の書籍10冊にまずは目を通す必要があります。

ただし特定分野の書籍を10冊購入するとなると、それなりのお金もかかるものです。また、お金がかかることから、ここにも厳選といった工程が組み込まれてしまいます。

自分で購入する本であるわけですから、それを厳選するのはむしろ当たり前のことといえます。

しかし自分の厳選方法には必ず癖があるものであり、これでは自己の持つ特性を超えた情報を広範囲に得ることを阻害する可能性もあります。この殻を破るのにもっとも最適でかつ、コストゼロで10冊の書籍に目を通すことができる方法があります。すでに、お気づきかと思います。

図書館の書籍検索を活用する

図書館については、各都道府県、すべてにおいて設置されているはずです。また、最近では、蔵書を簡単に検索できる端末を備えた図書館も一般化してきています。
さらには、インターネットを介してサイトにアクセスし、ログインをすることで、自宅に居ながらにして図書館の蔵書検索から予約までできる図書館も増えてきました。

そこでこの図書館の書籍検索を活用することにします。

あなたは特定の分野に興味をお持ちです。そこで、蔵書検索のタイトル検索に、その分野に関連するワードを入力しながら、書籍を検索していきます。すると、関連書籍を簡単に探し出すことができるはずです。

また、最近の図書館では、貸出冊数を10冊以上としている所も少なくありません。よって、あなたが興味をお持ちの分野の書籍を10冊検索し、そのすべてについて借りることにしましょう。貸出期間は、10日から2週間程度でしょうか。

返却日までにすべての書籍に目を通す

さて、あなたの書斎には、図書館から借りたあなたが習得すべき分野に関連した書籍が10冊程度積みあがっているはずです。まずは、このすべてに目を通します。

当然のこと、返却日には返却をしなければならないので、目を通し終えるまでのリミットが自ずと設定されています。期限があるわけですから、それまでには必ず完了する必要があるわけです。

とはいえ、熟読していたのなら期限までに10冊の書籍には目を通すことができないかもしれません。そこで、個々の書籍の中で特に興味を引く部分の熟読に努める一方で、その他の部分については、どのような項目があり、何が書かれているのかを把握する程度でも良いかと思います。とにかくは、全書籍に返却日まで目を通すことを最優先します。

目を通すのと同時にやっておくべきこと

全書籍に期限まで目を通すのと同時にやっておくべきことがあります。それは、書籍に目を通す間に興味対象となった項目や、理解しえなかった項目など、新たに知る必要がある情報についてを必ずメモしておくことです。
これが、さらに情報を深めるためのキーとして不可欠なものだからです。

特定分野の専門知識を得たの後行動

さて、上記工程を経ることで、最長でも2週間、早ければ1週間程度で特定分野の専門知識を得ることに成功するはずです。

個々には、いずれも表面的な知識にとどまっているはずです。しかし、あなたはすでに、高い知識水準の領域に達しているはずです。なぜなら、特定分野について、専門書籍を10冊程度でも目を通す人は、その道を目指している人や専門家以外には、なかなかいないからです。

しかしここで終わるのはとても惜しいといえます。つまりまだ工程は道半ばです。

あらたな興味のキーワードを確認

さて、10冊の書籍の返却日を迎えた段階で、複数の知るべき情報のピックアップも完了しているはずです。

そのリストを手に、あなたは図書館へと足を運びます。これは書籍を返却するためであるわけですが、同時に次の書籍を借りることも目的となります。

ピックアップした情報の書籍を検索

図書館では、すでにピックアップした情報のリストをもとに、10冊程度の書籍を検索します。この書籍は、先に借りた書籍よりもさらに専門性の高いものかもしれません。また、これまでに目を通した書籍から派生する情報に対応したものかもしれません。

あきらかに言えるのは、初回に借りた書籍よりも深く広い情報を網羅したものとなっているはずであり、これは、初回に借りた段階では、検索することさえできなかったものであるはずです。

次の10冊も返却日までに目を通す

2度目に借りた書籍もまた、返却日までに目を通していただければと思います。
ここまでの工程において、あなたの特定分野における知識は、さらに深く広いものとなってきているはずです。

当初は、読み進めるのも少々難しく思えたかもしれません。しかし、今回については、意外にも前回よりは楽に読み進めることができていることに驚かれることでしょう。

わずか2週間から1ヶ月であなたは変わります

返却日までは2週間程度でしょうから、先の2週間とくわえておよそ1ヶ月、早い人であれば、1週間+1週間で2週間程度の工程でした。

しかしこの短期間において、あなたはある特定分野における専門的な知識を、高いレベルまで引き上げることに成功しているはずです。

おめでとうございます。

知識欲を満たすシニアライフを

これまでにご紹介した方法であれば、コストゼロで、あなたの知識欲を短期間において満たすことができるはずです。また、この工程を繰り返すことで、知識を深めることもできますし、関連する知識をさらに広めていくこともできます。

僅か一ヶ月程度の期間において、あなたはこれまでにない知識人となることができるはです。得た知識を、人のために用いるのも良いかもしれません。また、生涯学習の一環としてさらに学び続けても良いでしょう。

シニアの場合、時間的な余裕は現役世代以上にあるものです。その時間を効果的に用いることで、あなたの第二の人生をより充実したもとしていただければと思います。

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