シニアにおける国内貧乏一人旅の魅力とは?ふらっと旅に出てみませんか?

シニア旅行

昨今では、一人暮らしの高齢者数が増加傾向にあるようです。また、シニアになられて時間的な余裕はできたものの、年金もギリギリであり、とても旅行になど出ることはできないと思われている方は少なくないといいます。

しかし、旅の素晴らしさについては、ある程度の認識はお持ちのようであり、シニアの方にお話を伺うと、「いいねえ。のんびりと旅にでも出たいものだ」というお答えを頂戴することがあります。

そこで今回は国内の貧乏一人旅にスポットを当ててまいります。

国内貧乏一人旅の魅力

「国内貧乏一人旅」と耳にされて、どのようなイメージを抱かれますでしょうか。「シニアになって貧乏旅はちょっと」と思われるかもしれません。でもここでご紹介する国内貧乏一人旅は、多くの方が体験したことのない旅であるはずです。

というのも、日本人にありがちな2泊3日程度の旅ではなく、数週間から数カ月という長旅を想定しているからです。

日本人の方の多くは、このタイプの旅の経験をお持ちでないかもしれません。なぜなら、日本には長期休暇を取るという習慣がなく、ゴールデンウイークや年末年始程度の休暇の中での短期間の旅程度の経験しかない場合が多いからです。

つまり、サラリーマンや現役時代において、長期間の国内旅行を楽しむ機会はほぼ皆無と言っても良いことでしょう。

しかしながら、シニア世代においてはこれが可能となることになります。人によって異なるものの、多くの方は時間的余裕がそこにはあるからです。また、旅行期間を数週間から数カ月の長旅として想定しているのは、短期間の旅では味わうことのできない様々な体験をすることが可能となるからです。

1)スケジュールを立てることのない長旅

2泊3日程度の旅の場合、そこにはより多くのイベントを組み込みたいと考えるはずです。「あそこに立ち寄ってからここを観て」「せっかくなので現地のグルメを探索し」と、短期間の中でより多くの思い出作りのスケジュールを組み込みます。
ところが、長期の旅の場合には、これらのスケジュールはむしろ邪魔なものとなります。

「とりあえず南にいくか」といった決定で旅を始めればことが足ります。というのも、時間はふんだんにあります。旅を終えようと思うまでが旅となるからです。

ひとたび旅がスタートすれば、それ以降は非日常となるわけですから、赴く場所やそこで出会う人々など、計画を立てずしても様々な体験を日々味わう環境となります。スケジュールのない旅の醍醐味は、そんな部分にこそあるといえます。

2)翌日に訪れる地域をその日に決定する

旅を始めると、非日常の中でさまざまなことを感じることができるようになるわけですが、そんな意識の中で翌日に訪れたい地域もまた自由に設定することが可能となります。

たとえば、たまたま訪れた地で知り合った人から勧められたスポットを翌日訪れてみることができます。また、その地に赴くことで、次にどこを訪れたいと感じることもあるかもしれません。

緻密なスケジュールはありませんが、それでもその時々で行きたいと感じた地を新たな目的地とするといった自由な旅を満喫できることになります。

3)居やすいと思われた地でしばらく滞在する

旅の中で様々な地域を巡っていると、肌に合う地に遭遇することはあるものです。このような地には、しばらくの間滞在することも可能となります。

その地を、たとえば1週間以上の時間をかけてくまなく探索することが可能となります。すると単なる観光旅行では知ることができなかった様々なことを発見することができるはずです。

4)訪れる地域の人々との交流を楽しむ

しばらくの間、ひとところにとどまると、そこに住む人々との交流を楽しむ機会にも恵まれます。

たとえば、宿泊先のオーナーと仲良くなって、コミュニティーに招かれたり、居酒屋で知り合った現地の人から様々なお話を聞くことができたりもするものです。また、コミュニティーに参加することで、さらにその地に知り合いが増えることもあります。

すると、再びその地を訪れた際にも、行く場所、会いたい人がいる地となります。ひとところに1週間以上滞在することで、その地を第二の故郷のように感じることができる場合もあるわけです。

5)広範囲にわたる旅を楽しむ

時間的に余裕があるわけですから、広範囲にわたる地域を巡る旅ができるはずです。しかも各々の地域は、通り過ぎるといったものではなく、必要であればしばらくの間滞在することも可能となるわけですから、次第に全国の地を、単なる観光レベルではなくより深い実感や思い出とともに知ることができるわけです。

また、全国に知り合いがいたり、訪れるべき場所や再会したいと思える人々を作ることができる旅であるわけですから、単なる観光旅行とは一線を画した素晴らしい経験や体験を積み上げる旅とすることができるわけです。

6)シニアにおける紀行の作成

旅であるわけですから、それは非日常ということになります。よって日々の出来事は深く記憶に残るものとなるはずです。これを日々書き留めていくことで、自分なりの紀行を作成することができることになります。

自分なりに作成した紀行であるわけですから、これを商用出版することは難しいかもしれません。しかしながら、昨今ではブログを簡単に立ち上げて情報を公開することもできます。また、電子書籍としてまとめあげることで、自主出版コストゼロで一般に公開することもできます。中には自らの旅を動画撮影し、動画配信サービスにアップロードして多くの視聴者を集める人もいます。

情報発信の場は、SNSとしても機能させることができるわけですから、自ら発信したコンテンツをもとに多くの人々との交流を図ることもできます。また、そんな交流の中で、新たな旅先を見出すことが可能となる場合もあるわけです。

さらには、情報発信の中で、ブログや動画などから広告収入を得て旅の資金を稼ぎ出す強者もいるものです。旅を仕事としているわけです。誰もが実現できるものではありませんが、そんな可能性もあるわけです。

7)旅先で一時期働く選択肢も

あてどない一人旅であるわけですから、機会があって短期的な仕事を得た場合、しばらくその地で働くことも視野に入れることができます。たとえば、一時期住居付きの仕事を得て働くという選択肢もあるわけです。

8)旅はいつでも中断と再開ができる

貧乏旅行とはいってもそれなりにコストはかかるものです。これについては次に説明を加えていますが、貧乏一人旅は、いつでも中断と再開が可能となるわけですから「今回はここまで」と切り上げて帰宅することも、再び続きを再開することも可能です。

自宅のカベに貼り付けた大きな日本地図。そしてその地図に訪れた地にピンを刺すたびに達成感を味わうという人生も、楽しいものとなるようには思われませんでしょうか。

国内貧乏一人旅を実現するための準備

これまでの説明からもおわかりのように、国内貧乏一人旅には多くのメリットが存在します。一方で、これを実現するための資金的な問題を挙げることができるはずです。

確かに、旅であるわけですから、宿泊費がかかることになるはずです。また、移動の際には公共交通機関の利用も必要となることから、運賃が発生することになります。

食事においても自炊は難しいわけです。さらには、生活を維持するために必要な様々なコストが発生するわけであり、自宅においてはほぼコストゼロで済ませることができるものでも、それぞれにお金がかかることになります。

一方で旅に出ている間にも、自宅にまつわる経費が発生することでしょう。借家住まいであるならば家賃が発生することになりますし、公共料金を始めとする固定費は、旅に出ている間にも発生することになります。

これらのコストを維持しながらも、日々お金のかかる旅を継続するわけですから、経済的によほど余裕がなければ実現できないというのが現実的判断となり、その結果として「憧れるけど自分には無理」となるわけです。

ただし、もし本当に旅を楽しみたいと思われるのであれば、旅を楽しむことを中心として、これまでの生活自体を一新してしまうという考え方もあります。

1)固定費を徹底的に圧縮する

固定費とは、文字通り毎月固定的に発生するコストのことであり、家賃や公共料金、各種サービス料金などをいいます。この中でもっとも大きな比重を占めるのが家賃ということになります。

仮に旅を重視した生活を実現したいとお考えであれば、そしてお一人で生活をされていらっしゃるのであれば、いっそ家賃を最小限度に抑えるために住み替えを行うのも選択肢のひとつとなります。

ひとりである場合、生活に十分なスペースは意外にも省スペースでことが足りるものです。また、狭い部屋に移転するためには、多くのものを処分する必要があることでしょう。これについては徹底した断捨離を行うことで、持ち物を徹底して減らしていきます。

断捨離によってモノへの執着を断つことで、以降支出を大幅に削減することも可能となります。

実際、家の中にある多くのモノとは、実は生きる上で必要のないもので占められているものです。これを徹底的排除し、あたかもホテルで生活するかのようなライフスタイルを削減することで、固定費は大幅に削減できるはずです。

また、これまで利用していた各種サービスも徹底して見直し、不要なものは解約をしたりより安価なものへと移行することで、驚くほどの固定費削減が可能となるはずです。

2)長期の貧乏一人旅の資金作り

先の固定費削減だけでも、日々の困窮生活から抜け出すことができたり、貯蓄の余裕がなかった方が、毎月貯蓄を積み上げることが可能となるものです。

しかしそれだけでは心もとないというのであれば、そしてまだお元気であるのなら、一時期仕事をして資金作りをするということも可能となるはずです。

仕事は、ハローワークやシルバー人材センターから得ることができます。

ハローワークはなかなか仕事を得られないものですが、実はこれ、正社員やフルタイム労働においてであり、シニアがパートなどの仕事を探す場合はぐっと敷居が下がるものです。

また、シルバー人材センターは、文字通りシニアに対して仕事を斡旋する機関です。仕事を得るためには会員登録が必要となり年会費が必要となりますが、地域によって異なるものの年会費は数百円から2千円、高くても3千円程度です。

シルバー人材センターの場合、生きがいや社会とのつながりを得るための仕事に限られることから、安定した仕事を得ることはできませんが、一時的な資金作りのための労働としては、十分に機能してくれるはずです。

3)車をお持ちの場合車中泊仕様に改造

もし車をお持ちであり、しかも寝るに十分なスペースがあるのであれば、車中泊仕様に改造してしまうことも長旅を楽しむための有効な方法となります。

長期の旅の場合、もっとも大きなコストは宿泊費であるわけですが、車中泊を基本とすれば、宿泊費を削減することが可能となります。

車中泊で長旅をするためには、足を伸ばして寝ることができるスペースは確保したいものです。加齢とともに旅行者血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群のリスクも高まるからです。

また、季節によっては車中泊に向かないことから、旅行を春や秋に限定したり、夏には北、冬には南といったように地域を選択する必要もあることでしょう。

なお、夏の車中泊の場合、南北ではなく高度を選択するという方も少なくありません。つまり、標高の高いエリアで滞在することで、快適な車中泊環境を得ようというわけです。

国内貧乏一人旅の移動編

固定費の徹底した削減により、生活費を抑えることで貯蓄を積み上げたり、労働をすることで資金を作り出すと言った環境を得ることができれば、定期的に長期的な旅行に出ることが可能となるはずです。

次は、貧乏旅行実現のための実践編についての説明へと移行することにしましょう。なお、貧乏旅行と一口にいっても、個々にそのレベルは異なることとなるはずです。まずは移動コスト削減のための方法について見ていくことにしましょう。

1)公共交通機関のシニア割確認

公共交通機関には、それぞれミドルやシニア対象の割引サービスが用意されている場合があります。

たとえば、JR東日本では、男性50歳から64歳まで、女性50歳から59歳までミドル会員として、運賃が5%割引になったり、4日乗り放題で1万5千円となるなどの割引を受けることができます。また、男性65歳以上、女性60歳以上を対象としたジパング会員となればJR東日本やJR北海道線が30%割引となったり乗り放題サービスも同様に利用することができます。

シニア割は各地域のローカルな交通機関においても設定されていることから、利用する可能性のある交通機関については、事前に調べて知識を持っておくことで移動コストを削減することが可能となります。

2)ローカル線の活用

行く先を決定せずに、しかも長期の旅であるわけですから、特急に乗る必要もなく、のんびりと移動すれば良いことになります。このため、ローカル線を乗り継ぐといった方法も有効となるはずです。のんびりと旅を楽しみつつ、停車駅の中で降りたいと思った駅で下車をしても良いわけです。

3)高速バスやローカル路線バスの活用

高速バスは、比較的快適にかつ安価に移動することが可能です。また、移動する時間帯も昼間のみならず深夜バスを活用することも可能となります。

最近の高速バスは、車内にトイレを備えているものも多く、座席にコンセントを備えるものも少なく有りません。また、シートについても快適性が確保できるため、長時間の移動も可能でありPCなどの利用もできます。

さらには、高速バスの場合、スマホから予約を取ることも可能となることから旅の中で利用しやすい交通機関と言えそうです。

4)航空機の空席による行き先決定

一人の貧乏旅行の場合、行く先は自由であるわけですから、その日の航空機の空席によって行き先を決定すると言った旅もアリとなります。というのも、満65歳以上の場合、搭乗当日空席が有る場合、最安値で8千円程度からの利用が可能となる場合があるからです。

このため、平日などにおいて空席のなる最安値のチケットが取れる行き先を目的地として、旅を楽しむことで、それが遠隔地であったとしても、格安の旅行を楽しむことが可能となるわけです。

国内貧乏一人旅の宿泊編

長期の旅において、最も高いコストが発生しやすいのが宿泊費ということになります。また、宿泊環境は睡眠の質にも影響することから、シニアの方の場合、その選択幅は人によって異なることになります。

ただし、まだまだお元気に活動でき、また、寝る場所さえあればどこでも寝れるという方であれば、その選択幅を広げることはできるはずです。

1)車中泊による長期の旅

所有する車を車中泊仕様に改造することが可能であれば、車中泊により長期の旅を楽しむことが可能となります。車中泊であれば、宿泊費をゼロとすることが可能となる上、移動も軽快に行うことができるというメリットがあります。

ただし、最近では車中泊を禁止している道の駅も増えてきています。これはルールやマナーを守らない利用者が増えていることに起因しています。よって車中泊の場所は慎重に選ぶ必要があります。また、生活臭を振りまくような車中泊はなるべく避ける必要があります。

とはいえ、目的地への移動が楽になり、場所を選ぶことで何日かの滞在もできるわけですから、車中泊が可能であればこのメリットは享受したいものです。

2)連日は厳しいがネットカフェの活用も

昨今では全国にネットカフェの存在があります。ネットカフェは、個室に近いブース内においてコミックを読んだり、インターネットを活用できるスペースを提供する施設ですが、フラットのブースでは十分に睡眠を取ることができます。また、中にはシャワー施設を備えるところも珍しく有りません。

完全な個室ではないため、神経質な方には難しいかもしれませんが、耳栓などを用いて安眠を得るという人もいらっしゃるようです。

なお、ネットカフェにはナイトパックといった長時間利用の割引があることから、千円台で宿泊することも可能となっています。

連日では厳しいかもしれませんが、各所にあることから、立ち寄った地で夜を明かしたいと言った場合、便利に利用することができるはずです。

3)ドミトリーやカプセルホテルも利用

ドミトリーとは、相部屋を基本とする宿泊施設であり、一部屋の中にいくつかの二段ベットが設置されているものです。海外においてバックパッカーが活用する施設ですが、最近では日本でもこの手の宿泊施設が増えつつあります。

これもまた神経質な方にはお勧めできませんが、寝るスペースがあれば十分という方や、お話好きの方であれば逆に快適なスペースとなる場合も少なくありません。

一方、カプセルホテルは、文字通り個々の部屋がカプセル化されているもので、ブース内にベッドやテレビが設置されているものです。意外にも落ち着いた睡眠を取ることが可能となっています。

また、カプセルホテルは、別フロアに大浴場を備えているのが一般的なので、ゆったりと風呂に使ってリラックスすることができるものです。

4)格安値段を提示するホテルのみに宿泊

スマホがあれば、ホテルや旅館宿泊サイトへのアクセスが可能となります。また、これらのサイトでは、当日宿泊を限定として、格安の宿泊代を提示する宿泊情報を得ることも可能となっています。

ホテルとしても、空室であるのなら、格安であっても部屋を埋めたいといった必要性があるわけであり、その日に予約が入らない場合、当日になって格安の宿泊費で宿泊客を得るわけです。

行き先や日程に制約がないのであれば、当日に格安のホテルを検索し、宿泊できるホテルや旅館を得られた段階でその地を目的地とすることで、宿泊費を大幅に抑えることが可能となります。

また、サイトにおいては事前予約ができることから、あらかじめ格安で出ているホテルを検索して予約しておくことで、格安でホテルを渡り歩くといった旅を楽しむこともできます。

目的地を限定せず、むしろ格安で部屋をとれた場所を宿泊地点としつつ移動を繰り返すといった旅を楽しむことができるわけです。

ビジネス系ホテルの場合には、前日までのキャンセルは無料であることが少なくないので、突然の予定変更の場合でも無駄なコストを支払う必要がありません。

また、ホテルは価格の安い順に検索することもできるので、2千円から3千円程度の部屋のみをチョイスして旅を続けることも可能です。旅途中にゆっくりと足を伸ばして眠ることができればよいわけですから、豪華な施設は必要ないわけであり、情報検索を徹底すれば、ホテル代を最小限に抑えつつ旅を続けることができるわけです。

国内貧乏一人旅の生活編

旅行とはいえ生活であるわけですから、生活費はかかることになります。生活に関わるコストとしてももっとも大きいものが食費ということになります。また、洗濯などの必要もあることでしょう。

これら生活にまつわるコストダウンのための方法についても把握しておいていただければ、コスト低減につながることでしょう。

1)日々の食事は基本スーパーで調達

車中泊以外、旅行中の自炊は難しいといえます。しかしだからと毎度外食では意外にコストがかさんでしまうものです。食事を安く抑えるためには、宿泊先地元のスーパーを活用したいものです。

地元のスーパーは、スマホがあればすぐにでも検索して場所を得ることができるはずです。18時以降に惣菜などを漁れば、半額程度で購入できることも少なくありません。

格安で購入できる食材があれば、朝食分も用意してしまうのも良いでしょう。

また、ネットカフェに宿泊する場合、モーニングサービスとして朝食を150円程度で食べることができる場合もあります。さらには、牛丼チェーンの朝定食では250円程度からご飯と味噌汁、納豆卵のりといった朝食を得ることも可能となります。

2)洗濯はホテルもしくはコインランドリーで

安ホテルに宿泊する機会があれば、チェックイン後に洗濯をして部屋干しをしておくと翌日までにはおおよそ着ることができるようになるはずです。ホテルでは空調やエアコンが機能していることから、比較的乾燥状態が厳しいことが少なくないからです。

よって洗濯石鹸を携帯しておくと便利です。また、旅行用の洗剤は100円ショップなどでも入手することができます。時間はたっぷり有るわけですから、移動途中にコインランドリーを発見した時点で休息をかねて洗濯をするという手もあります。

3)情報収集はスマホもしくはタブレットから

旅においては、おおよそこれまでに訪れたことのない地を訪れるわけですから、知らないこと、調べたいことが多々発生することになるものです。

このような際に、スマホやタブレットを使いこなすことができるなら、多くの問題を即座に解消することが可能となります。

地図検索やナビ、さらには最寄りの店舗などを探すにもスマホは役立ちます。あらかじめアカウントを取得しておけば、公共交通機関の予約、ホテルの検索や予約などもスマホで完結することができます。

なお、もしタブレットをお持ちであれば、シニアにはさらに活用度があるはずです。スマホが画面が小さいことから、長時間の使用は目が疲れる一方で、タブレットであれば比較的画面が見やすくなるからです。

タブレットは、スマホのテザリング機能を用いることでインターネットに接続することができます。また、最近では各所に無料のWi-Fiサービスが有りますし、アクセスポイントを検索するアプリもあります。

さらにはタブレットがあれば、あとはこれにBluetooth接続ができるキーボードを持ち歩くことで、旅の途中で紀行を執筆したり、必要であればブログを更新することすら可能となります。

タブレットの場合、軽量であることから持ち歩く場合にも負担となることは少ないといえます。

4)長旅では必要最低限のものを極める

旅慣れない方の場合、日常の中で用いるものの多くを旅先でも使いたいと考えるものですが、旅とはあくまでも非日常であるといえます。このため、旅先では日常で用いていたものは一旦忘れ、旅の中で最低限不可欠なもののみを所持するといった切り替えが必要となります。

結論から申し上げて、最低限の衣類(主に下着)程度があれば、あとは必要に応じた最小限の日用品のみでことが足りると言えます。このためショルダーバッグの類がひとつあれば、十分にことが足りるものです。

また、旅を重ねる度にどうしても必要なものと滅多に使わないものを振り分けていけば、毎回持ち物を減らすことができるはずです。

5)貧乏旅行で意外に役立つもの

貧乏旅行の場合、宿泊場所で落ち着いた睡眠を取ることができない場合が少なく有りません。このため、耳栓とアイマスクは比較的便利に用いることができます。

また、携帯用洗濯洗剤は、ホテルなどで洗濯をする際に持っていると便利です。

「水洗いでも」と思われる方もいらっしゃるようですが、洗濯洗剤を用いない場合、タンパク質を分解できないことから、汗臭さがうまくとれない場合も少なくないのです。なお、これらのグッズはすべて100円ショップで入手することができます。

・耳栓
・アイマスク
・携帯用洗濯洗剤

まとめ

日本人の場合、長期間の旅はなかなか実現できないものです。これは日本に1ヶ月程度の長期休暇を取る習慣がないことによります。よって旅は、せいぜいゴールデンウイークや年末年始の数日間で完結するものと考えられている方が少なくないわけです。

数日間の旅の場合、必然的に限られた時間のなかで、あれこれとスケジュールを詰め込むことから、のんびりとした旅はおおよそできないこととなります。

しかしながら、シニア世代には長期の旅も実現できるわけです。ところが、シニア以降には十分な収入が得られなくなることから、今度は資金的な問題から長期間の旅が遠ざかることになります。

長旅を楽しむことを目的として生活を変えることができれば、実は年金が少なかったとしても、何回も長旅を楽しむことは可能となります。

たとえば、お一人の老後において、年金額が月額15万円の方が、生活を根底から見直し、月10万円程度での生活が可能となれば、月5万円程度を積み上げることが可能となります。これだけでも4ヶ月で20万円となります。

また、長旅の資金として労働を加えることを想定すれば、この4ヶ月で10万円程度を作り出すことは、年齢に関係なく可能となるはずです。

すると、4ヶ月で30万円程度の旅の資金を作り出すことは可能となるわけです。
また、30万円の資金を持ってして国内旅行を楽しむのであれば、およそ1ヶ月程度、国内を放浪することは十分にできます。

さらには、別記事でも紹介しますが、30万円あれば海外の放浪さえ十分に可能な資金となりえます。すると年に2回程度の長旅を楽しみつつ、地図にピンを指していくといったことも可能となるわけです。

旅は、日々様々な思い出を人生に刻み込んでくれる非日常の連続となるものです。

もし、生きるための意味を失いつつあったり、生きがいを見出すことができないのであれば、長旅にでられてみてはいかがでしょうか。貧乏旅行であったとしても、それは素晴らしい思い出となってくれるはずだからです。

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