シニアにパソコンを始めたいと思われていますでしょうか。ここではシニアの方がパソコンを始めることのメリットについて解説を進めてまいります。
パソコンを始めることのメリット
シニア世代において経済的に困窮する方がいる一方で、経済的には年金で十分事がたりるものの、次第にやることがなくなってしまい時間を持て余しているという方も多いようです。
そんなあなたが時間を潰しつつ、第二の人生に生きがいやハリをもたせる切っ掛け作りとして、パソコンの世界の扉をたいてみられるのもお勧めです。パソコンの活用は多大なメリットを享受できるものだからです。
パソコンは何でもできる魔法の箱
まずは、これまでパソコンに全く縁がなかったという方に向けて、パソコンの魅力をご紹介しましょう。
「魔法の箱」というと、少々胡散臭さを隠しえませんが、実際にパソコンは、あらゆるユーザニーズに応えてくれる箱と言えます。
たとえば、チューナーモジュールを追加することでテレビになります。また、カメラが接続されていれば、動画を撮ることもできますし、マイクを介して音声を録音することもできます。
表計算ソフトを使いこなせば、さまざまな計算処理を自動化することもできますし、執筆活動をされる方であれば、ワープロソフトやテキストエディターを用いることで、文書を入力することもできます。つまり、家計簿から日記に至るまで、パソコンがあれば事が足りるわけです。
年賀状をデザインし、これをプリンターで印刷すれば、オリジナリティ豊かな年賀状を作成することも可能です。
パソコンをインターネットに接続すれば、できることは無限大となります。
インターネット上には、無料で使える各種ソフトが数多くあります。これらを自分のパソコンにインストールすれば、おおよそやりたいことはすぐにできるようになるものです。
また、ネット上に各種サービスにアクセスをすれば、そのサービスをいつでも使うことができます。
必要と思われる情報についても、検索サイトを介してすぐに調べることもできますし、最新ニュースを購読することも可能です。
専用ソフトを用いることで、作曲を手軽に行うこともできるようになりますし、音楽自体を作り上げることもできます。
映画を観たいという場合、映画配信サービスに加入すれば、おおよその映画は見放題となりますし、無料の動画配信サイトにも懐かしい邦画や映画が多数アップされています。
SNS(ソーシャルネットワーク)にアクセスすることで、同年代の人々との交流を楽しむこともできます。
さらには一歩進んで、自分の情報を世界に向けて発信することもできます。インターネットを活用すればブロクや動画を作成し、これを発信することもさほど難しいことではないからです。
インターネットを用いることで英語力を上げることができます。インターネット上の6割程度の情報は、英語で記されていることから、これらを題材として活用することができるからです。
なお、わからない単語や発音については、翻訳サイトにアクセスすることで、瞬時に答を得ることもできます。
「シニア世代を迎えたことを機に新しい分野の勉強をしたい」
お任せください。YouTubeを始めとする動画配信サイトには、あらゆる分野の専門家が動画をアップしています。なかにはセミナー形式の動画も多いことから、それを観るだけでも分野に限らず知識を深めることができます。
これらの事が、一台のパソコンで実現できるわけです。まさに魔法の箱であるわけです。
「その程度のことなら知ってるよ」
とおっしゃる方であれば、もう一歩深いところへと足を踏み込んでいただくことも可能です。
執筆活動や電子書籍の出版
シニア世代の方の中には、これまでの経験をもとに著書を持ちたいと思われている方も多いようです。
一般的な出版書籍の場合、出版社に企画を持ち込こむとともにその企画を受け入れてもらう必要があります。このため、これまでまったく出版経験を持たない方の場合、よほど企画が優れたものでなければ、おおよそ出版に至ることは難しいと言えます。また、自主出版という方法おありますが、これには多大なコストが生じるものです。
しかし実は、現在では電子書籍という形であれば、誰もがコストゼロで自主出版を行うことができます。
たとえばAmazonのKindleやNoteなどのサービスを活用することで、自ら執筆したテキストを、比較的容易に電子書籍にすることができるのです。
また、電子書籍化した作品は、そのまま販売することも可能です。電子書籍化のための詳細は別記事にて解説することにしますが、「人生一冊程度は著書をもちたかった」という方であれば、その夢はパソコンとインターネットを介してコストゼロで実現することができます。
それが売れれば、お小遣い稼ぎにもなるというオマケもついてくるわけです。
プログラミングの世界に足を踏み込む
定年を迎えられた方の中には、プログラミングの扉をたたいてみようかと考えられる方も少なからずいらっしゃいます。今後は人工知能の活用範囲も拡大することから、そんな一端を自ら捉えておきたいとお考えであるようです。
また、老後において自分のホームページやブログを開設し、情報発信やアクセスユーザーとの交流を楽しみたいという方も多く、HTMLやCSS、Wordpressなど、Webサイト構築のための基礎知識を身につけたいと考えられていらっしゃる方も多いようです。そして、これらのニーズ拡大において、プログラミングスクールに通われるシニア層も急増しています。
しかしプログラミングスクールに通わずしても、実はインターネットに接続したパソコンがあれば、自宅にいながらにして、マイペースで知識を深めることも可能です。
昨今では、シニア層に限らず、プログラミング学習のニーズが拡大してきていることから、プログラミングを無料で学ぶことの出来るサイトも多く立ち上がっているからです。
パソコン習得の先にある在宅ワークの可能性
先にも申し上げたとおり、パソコンは魔法の箱であるわけですが、それだけに限りない可能性を秘めているものです。
一からパソコンを学ぶ方の場合、覚えることは多岐に渡るので、これを乗り越えるのは楽な道ではないはずです。しかし有り余る時間をお持ちであれば、その時間の一部をパソコンの習得に用いることで、それまでには知り得なかった可能性を引き出すことができるものです。それは、在宅ワーク実現の可能性です。
先にも触れていますが、電子書籍を作成するスキルを身につけることで、それをそのまま販売することができるようになります。また、パソコンを介して執筆やプログラミングができるようになると、そのスキルを用いて、現在では仕事を受注することもできるようになります。
「仕事を取るレベルなどとてもとても」
多くの方はこのように思われるかもしれません。しかし実際に定年を機に在宅ワークとして執筆活動をはじめられ、収入源を得ている方もいるのです。
これを実現するのは、クラウドソーシングという働き方がインターネット上には存在するからです。
詳細については、別記事にまとめているので、そちらを参照いただくとして、クラウドワークスを活用することで、住まいの場所に関係なく、パソコンさえあれば新たに収益源を作り出すことができます。収益源となれば、それは仕事であるわけですが、クラウドワークスの場合、自分の時間の許す中で作業を進めることができます。
多くの収入を得るまで頑張ることも、お小遣い程度を稼ぐにとどめることも、自由にできるのです。
また、基本的に在宅ワークで完結することから、住まいの場所に限定されることもありません。地方であっても、国外であっても収益の機会を作り出すことができるわけです。
車中泊や旅行をしながら収益を確保する
モバイルアクセス環境の充実
パソコンをインターネットに接続する場合、光回線を活用するのが一般的となっています。光回線であれば高速でインターネットにアクセスをすることができることから、動画や音声などの大容量のストリーミングデータでもストレスなく再生することが可能となるからです。
昨今では、自宅以外でも高速でインターネットへアクセスできる環境が整備されてきています。
たとえばモバイルルータを用いれば、外出時にも持ち出したノートPCやタブレットをインターネットに接続することができます。スマホをお持ちであれば、テザリング機能を用いることで同様にインターネットアクセス環境を得ることができます。
場所を選ぶことのないブログや動画配信
このため、車中泊や旅行中にも、パソコンを介してブログや動画を発信することができることになります。
実際に定年後に車中泊ができる車を購入し、全国を旅しながらも日々の出来事をブログや動画で発信したり、ライブにより視聴者と交流を図るシニア層が増え始めています。また、動画配信の場合、広告収入を見込めることから、旅の経費を稼ぎ出す強者もいらっしゃいます。
クラウドソーシングにより収益を得ながらの旅
さらには、車の中で執筆作業を進めつつ、クラウドソーシングで収益を得る方もいます。クラウドソーシングの場合、作業場所に依存しないことから、パソコンとインターネット接続環境があれば、場所を選ぶことなく執筆などの作業を進めることができます。
また、書き上げた原稿は、テキストデータとして送信することができることから、クライアント企業に足を運ぶ必要がないわけです。
まとめ
今回は、シニアにおいてパソコンを習得することのメリットと、その先に広がる可能性について解説をすすめてまいりました。
パソコンをいちから学ぶとなると、そこには多岐にわたる新たな知識が必要となるものです。しかしこれは、逆に考えるならば、有り余る時間を使うことのできる有効な素材ともいえることができるはずです。
実は、パソコンは魔法の箱である一方で、考え方を変えれば単なる道具のひとつということもできます。よって、すべてに手を出すのではなく、まずはパソコンを活用して何がしたいかを考え、それを実現するために学ぶべきことは何かを絞り込んでいくことも有効な手段となります。
最近ではこれまでスマホしか使ったことのなかった若者が、パソコンを学びつつ、クラウドソーシングやブログ、動画などの発信に取り組むことで、1年程度で本業の年収を超えていくケースも目立ちます。
私達はシニアであるわけですから、若者ののようには行かないことでしょう。しかし、時間だけは十分にあるわけですから、取り組み方によっては、同様の可能性を模索することも決して不可能ではないと考えています。
「魔法の箱」に触れてみることを、ここでは再度お勧めして本項を終えることにしましょう。
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