【クラウドソーシング】シニアが在宅ワークで高収入を得る選択肢

シニアお金

クラウドソーシングという言葉をご存知でしょうか。クラウドソーシングの歴史は、まだ10年と少ししかありませんが、若者はもとより、シニア層が高収入を得る方法のひとつとして注目を浴び始めています。

そこで今回は、クラウドソーシングとは何か、また、この仕事の形態によってある程度の収入を得るためには、どのような取り組みをしていけばよいのかについてご紹介することにしましょう。

クラウドソーシングとは

クラウドソーシングという言葉は、年齢層によってはあまり頻繁には耳にされないかもしれません。クラウドソーシングとは、クラウド(群衆)とソーシング(業務委託)からなる造語であり、発注者がネットを介して不特定多数の人に対して仕事を依頼する雇用形態のひとつといえます。

昨今では、複数のクラウドソーシングサイトが立ち上がっていることから、そのサイトにアカウントを持つことで、企業は仕事の発注を、また、個々のユーザは自分が可能な仕事の受託を行うことが可能となります。

クラウドソーシングにより仕事を得る

クラウドソーシングサイトは、現在日本では複数の大手が存在します。このれらのサイトにアカウント登録をすることで、数多くの案件を探し出すことができます。

仕事はおおよそ現場へと出向く必要がなく、自宅などで作業を完結することが可能です。このため、副業で収入を得る人が急増してきています。また、なかには本業として日々多くの案件を受注する人も少なくありません。

クラウドソーシングのメリットデメリット

クラウドソーシングのメリット

・時間に縛られることなく仕事が出来る
・場所に縛られることなく仕事が出来る
・自分の力量や生産性を考慮して自由に受注ができる

クラウドソーシングのメリットを上に記しています。

クラウドソーシングの案件は、現場へと訪れることなく作業できることから、住む場所に依存しないというメリットがあります。つまり住まいが地方であれ、国外であれ、案件を消化するスキルがあれば、収入を得ることができることになります。

納期の設定はあるものの、それさえ守れば作業時間をいつに設定するかは自由です。よって隙間の時間をうまく活用して収入を積み上げることができる一方で、空いた時間をフルに活用することもできます。

さらには、実績を積み上げるとともに数多くのクライアントの信頼を得ることで、単価を引き上げ、まとまった収入を得ることもできます。実際、サラリーマンの年収を凌ぐ報酬を得続けているクラウドワーカーも少ない数ではありません。

クラウドソーシングのデメリット

・当初はなかなか案件を受けることができない
・初心者の場合生活を補填するだけの収入は得られない
・収入単価を上げるまでには時間がかかる

一方でデメリットもあります。

クラウドソーシングの基本的な報酬額はさほど高くないため、最初は仕事に見合った報酬を得にくいという点があります。また、高単価の案件は、作業実績の多くスキルのある人が獲得する傾向にあり、なかなか仕事を取ることができないといったジレンマもあります。

よってクラウドソーシングでまとまった報酬をえるためには、2,3ヶ月の実績を積み上げる必要があり、それまでは作業に見合う報酬を得にくいと言った点も挙げることができます。

クラウドソーシングに代表される3つの種類

クラウドソーシングで募集される案件には、タスク形式、プロジェクト形式、コンペ形式といった大別して3つの種類が存在します。次にこれらの詳細を見ていくことにしましょう。

タスク形式

タスク形式の案件は、短時間で完了できる仕事といえます。仕事内容も比較的敷居が低く、アンケートに答えたり、指定商品のモニターとなるといったものが少なくありません。

初心者でも容易に行うことが可能であり、指定された作業を行い、成果物を発注者に送信すると、クライアントがそれを承認した段階で報酬が支払われます。

クラウドソーシングの初心者の多くは、タスク形式の仕事から始めるのが一般的な流れです。ただし、報酬額は極めて低く、数十円程度のものが少なくありません。

よって、タスク形式のみで生活を維持するのは難しく、むしろ仕事の受注件数や実績を伸ばすための登竜門がタスク形式と言えそうです。

プロジェクト形式

プロジェクト形式は、募集案件を希望者が応募し、クライアント側がそれを承認した段階で契約がなされ、実作業を進める形式です。

プロジェクト形式の場合、受注可能期間や納期などがあらかじめ提示されています。また、案件についてもタスク形式に比べて時間を要します。

たとえば、記事作成の場合、1000文字程度の執筆で500円から1000円程度の報酬を得ることができます。

プロジェクト形式であっても単価は低いことが少なくありません。しかしながら、継続してクライアントの案件を受けると、徐々に単価を引き上げることが可能となります。また、専門性の高い依頼の場合、文字単価が5円もしくはそれ以上まで上がることもあります。

コンペ形式

コンペ形式は、クライアントが公募した条件に合致する作品を作成し応募する形式と言えます。主に企業向けのデザインや、ネーミング、コピーなどに条件が設定された形で公募がかかるので、それに対応した作品を作成し応募します。

クライアント企業は、応募のあった作品の中から選定します。選ばれた作品には、あらかじめ決められた報酬が支払われることになります。

クラウドソーシングで公募される仕事の種類

次にクラウドソーシングで公募される仕事の種類について見ていくことにしましょう。以下にご紹介するように、多彩な案件が常時公募されています。

アンケート・モニター調査

企業では自社に対応する市場のリサーチを必要とします。また、自社商品に対するアンケートなども販売戦略に重要な情報となります。

このため、幅広いユーザに対して、アンケートやモニター調査などを求める必要があるわけですが、これらを案件として、企業がクラウドソーシングサイトを介して公募することが少なくありません。

いずれも1時間以内に完結できるタスク形式の単発的な案件であり、比較的敷居は低く初心者向けの案件と言えます。ただし、報酬は数十円から1000円程度と安価であり、まとまった収入を得るためには、それなりの案件受注と、時間、労力を要します。

ライティング

クラウドソーシングで公募されるものの中で最も多い案件と言えます。指定条件で指定文字数の文章を執筆し、納品する仕事です。

指定条件とは、たとえば特定商品のレビューや体験談、紹介文、口コミなど多彩です。また、ネーミングや翻訳などの仕事も多数存在します。

それぞれは1000円程度の案件が主流ですが、クライアントとのやり取りが増えるに連れて単価を上げていくことが可能です。また、頻繁に発注するクライアントとの取引を増やすことで、常時、収入につなげる仕事を得続けることも可能となります。

Webサイト作成デザイン

Webサイトの作成やデザインなどの仕事も多数公募されています。

単価には幅があるものの、小規模のサイト作成で数万円単位の案件も少なくありません。また、成果物はネットを介してやり取りすることができることから、自宅にいながらにして収入を得ることができます。

HTMLやCSSなどの知識をお持ちの方であれば、お勧めのカテゴリであり、中には月10万円以上を毎月得ている人も珍しい話ではありません。

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プログラミング

Webサイト作成以外にも、Web上で動作するサービスの開発案件も多数あります。

PHPなどのスクリプトを用いることで、サーバー上で動作するWebサービスを開発したり、Java言語などを用いたシステムの開発、さらにはAndroidやiOSで動作するアプリの開発案件も目立ちます。

それぞれにまとまった収入を得ることができます。なかには本業として月100万円程度を得る人もいることから、これまで開発スキルを持つ方であれば、自宅完結する仕事で毎月高額の収入を確保することも不可能な話ではありません。

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音楽制作

クラウドソーシングサイトには、音楽制作案件も多数公募されます。

たとえば、ゲームやCM音楽の作曲や編集、店舗用の独自BGM、効果音の作成、アイドル向けの楽曲作成案件などもあります。

これまで音楽に精通していたり、音楽を作成しこれをデータとして納品することができるスキルをお持ちであれば、それがそのまま収入となることもあるわけです。

クラウドソーシングで高収入を得るためのプロセス

クラウドソーシングでまとまった収入を得ることができるようになれば、たとえば住む場所を途上国などに移したとしても生活費を稼ぎ出すことができるという大きなメリットを享受することが可能となります。

しかし最初からまとまった報酬を得ることは難しいのが実情です。また、これまでの説明から、単価が安すぎると感じた方もいらっしゃるかもしれません。

クラウドソーシングは、やり方によって十分な収入源として活用することができるのもまた事実です。最後に、クラウドソーシングで高収入を得るまでのプロセスについて解説を進めていくことにしましょう。

プロフィールにおける自己アピール

クラウドソーシングサイトにアカウントを持つと、プロフィールによって自己アピールをすることが可能となります。また、クライアント企業ではこの情報をもとに、発注すべき相手かを決定しています。

よって、これまで経験したことや作業スキル、興味があることなど、アピールできることがあれば、そのすべてをプロフィールとして公開することが重要となります。

シニアの方の場合、これまでの人生の中で得た経験は豊富であることが少なくないはずです。よってお持ちの経験のすべてをアピールすることで、多くの仕事を獲得することも可能となるはずです。

初心者は報酬度外視で仕事を受注する

クラウドソーシングの場合、仕事を発注する企業の発注実績や、仕事を受注するワーカーの受注実績情報を、双方が自由に閲覧することができます。このため、クライアント企業では、多くの受注実績を持つ人に対して仕事を発注する傾向にあります。

よって当初は、報酬を得る目的よりも、むしろ自分のスキルや受注実績情報を向上させることを目的として仕事を得続けることが望ましいと言えます。

発注案件は多数存在することから、スキルやスケジュールにおいて受けることが可能な案件の多くに応募すると良いでしょう。

多くの案件をこなすことで、次第にスキルや受注実績を向上させることができます。すると作業効率が上がると共に、受注件数実績も増加することから、次第に高い収入を得やすい環境を構築することが可能となります。

クライアント企業のポートフォリオを作成する

クライアント企業が発注先を選ぶことができるのと同様に、受注する私達は、発注企業を選ぶことが可能です。

多くの仕事を受けることで学ぶことになりますが、非常に良心的な企業もあれば、感じの悪い企業もあります。また、単発的な仕事しか無い企業がある一方で、多数の案件を常に公募している企業もあります。

そこで複数の仕事を受注する中で、自分に適した働き方ができたり、自分にあった案件の多い企業を複数選定していき、5社から10社程度の独自のポートフォリオを作成することがお勧めです。このことにより、毎月の報酬額の安定を図ることが可能となります。

実績を積み上げた後の単価交渉

多くの仕事をこなしていくと、クライアント企業の担当者とも自由にやり取りが出来るようになるものです。このため、実績を積み上げるとともに、担当者の信頼を得ることができたなら、報酬単価の交渉を行うことで、報酬額の増額を狙うことが可能となります。

つまり自己のブランディングは、そのまま報酬を引き上げるための素材となりうるわけです。

報酬額を引き上げるおおよその目安

一口にクラウドソーシングと言っても、受注案件によってその単価には大幅な開きがあります。先にも触れたように、受注案件数や単価は、これまでの実績に比例することから、当初は必死に仕事をこなしたとしても、まとまった報酬を得ることができません。

なかには初月から20万円程度の報酬を得ることに成功する方もいますが、おおよそは初月2万円程度、2ないし3ヶ月目5万円程度、4ヶ月目で10万円程度、そしてそれ以降は実績に応じて報酬額を上げていくといった流れで考えていただければと思います。

ただし、このペースで報酬を上げるためには、先に挙げた項目のすべてを実行するとともに、文字通りかなりの労力を用いて案件の応募と受注を繰り返す必要があることをご理解いただければと思います。

本ブログはシニアに向けたものであるわけですが、シニア世代に仕事を得ることは比較的難しいものです。しかしそんな中、場所や時間を選ぶことなく、主に自宅で完結することができる仕事で、まとまった報酬を得ることができる選択肢は、現状クラウドソーシング以外思い当たりません。

ぜひとも、最初の山を乗り越え、経済的な安定とやり甲斐のある日々を獲得していただければと思います。

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