シニアの婚活はパーティーで?専門サイトのトラブル事例も含めて解説

シニア生活

シニア世代になってふと一人でいることの寂しさを痛感することがあるものです。これまでは生きることに忙しく過ごしてきたものの、シニア世代になって自由になる時間が増えると、ふと一人であることをある時改めて実感したりします。そしてそんな時に考えるわけです。

「第二の人生を共に歩んでくれる人がほしい」

婚活は様々なイベントなど、活発に行われていたりします。たとえばパーティー形式の婚活イベントは特に人気を集めているようです。また、シニア専門の専用サイトもあり、賑わいをもせているようです。

ただ、シニアの婚活の場合、トラブル事例なども見え隠れします。さて、最近の婚活事情は、どのような展開を見せているのでしょうか。

パーティー形式によるイベント

パーティー形式による婚活イベントとは

パーティー形式による婚活イベントと耳にしても、これまで参加したことがない方からすれば、はたしてどのようなイベントなのかとイメージしにくい方もいらっしゃるかも知れません。

昨今、需要が急増していることもあり、パーティー形式による婚活イベントは全国各地で開催されています。また、パーティーイベントを専門に取り扱う企画会社や婚活会社などの存在もあります。

婚活パーティーの場合、結婚相談所のように会員となって高額な料金が請求されることはなく、安価で参加できる手軽さがあるからです。

婚活パーティーは、専用のイベントルームやダイニングバーなどで開催され、男女20人程度が集うことで、直接コミュニケーションを図ることで、交際相手を見つけることができます。

また、婚活パーティの場合、相手と出逢う確率を上げるための企画が組み込まれていることが少なくありません。単なるフリートークの場ではなく、進行役のアナウンスによって、男女が複数回必ず会話する機会を設けつつパーティーが進行します。

婚活パーティーは全国各地で開催されていることから、多くのパーティーに参加することで、最適な相手との出会いの確率を、自ら引き上げることができるといったメリットもあります。

なお、婚活パーティの参加には事前予約の必要があります。また、通常パーティー毎に参加条件が設定されています。

婚活パーティーの参加条件や参加費用

パーティーには、それぞれ参加条件が設定されており、おおよその年代が別に募集されていることが少なくありません。

婚活であるわけですから、基本的に若い世代をターゲットとしたパーティーが少なくありませんが、中には、ミドル以降の世代に限定されているものもあります。

男性の場合は、正社員で大卒、年収にも条件が設定されている場合が多い一方で、女性側の参加条件は年齢以外限定されていないことが少なくないようです。また、参加条件を満たしていることを証明する独身証明書の提示が条件となるところもあります。

公的に独身であることを証明することで興味本位や既婚者の参加を阻止しようとするものです。これはむしろ当然のことであり、真剣に婚活を行う人以外の参加はトラブルを生じることにもなるからです。

参加費用は、男性が3,000円から5,000円程度、女性は1,000円程度と安価でることが少なくありません。この設定からも、シニアの婚活パーティーは、女性よりもむしろ男性に参加希望者が多いことがわかります。

独身証明書とは何か

これまで独身証明書の存在をご存知なかったという方もいらっしゃるかもしれません。
独身証明書とは、公的文書であり本籍地のある市区町村で発行されます。独身証明書を得るためには、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類と印鑑を持参の上、自治体の市民課などの窓口で請求書に必要事項を記入して提出します。発行手数料は自治体によっても異なりますが、およそ300円程度です。
また、独身証明書は郵送による請求と発行が可能です。詳細については個々に異なることから、自治体の市民課などに問い合わせていただければと思います。

婚活パーティーよりライトなパーティーも存在する

結婚よりも恋人を探す恋活パーティー

結婚相手を探すよりも、むしろ恋愛対象を探したいといった人を対象として開催されるパーティーを恋活パーティーと呼ぶことがあります。

これまで出会いの機会に恵まれず、寂しい日々を送られてきた方の中には、突然婚活というのも敷居が高すぎると感じる人もいるものです。よって婚活よりも恋活をして相手を見つけたいというニーズもあるわけです。

なお、恋活パーティーは、比較的若い世代を対象として開催されることが多いようです。

お友達探しのライトなカップリングパーティー

直接的に結婚を意識せず、最初はお友達として出会いたいという方も少なくないはずです。このような方に向けたパーティーとして、カップリングパーティーが企画される場合もあります。

カップリングパーティーの場合、主にフリートークとなることから、気軽に出会うことができる場である一方で、相手との会話を促進するイベントではないことから、お話が苦手な人は逆に敷居の高さを感じてしまうこともあるようです。

シニアの婚活におけるトラブル

昨今、シニア世代の婚活は活況を呈してきています。第二の人生を最愛のパートナーと過ごしたいと願うのは、独身の方であればむしろ自然のことといえます。

しかしながらシニア世代の婚活には、それなりのトラブルもあるものです。これらを予めしっかりと認識し婚活を進めることで、そんなトラブルを回避しながらも、素敵なパートナーとの出会いや結婚生活を手にすることができることでしょう。

遺産相続を巡る親族とのトラブル

「最愛のパートナーと第二の人生を歩みたい」

シニアの方が婚活を始める動機とは、このようなシンプルなものであることが少なくありません。しかしながら結婚に至るとなると、遺産相続権に変化が生じることから、子供や親族からの反対を受けることも少なくありませんし、結婚をした以降もこの問題が尾を引くことが少なくありません。

よって、結婚に至る場合には、相手の親族やお子さんとの関係性にも十分に配慮し、理解を得た上である必要があります。

このため、結婚に至るまでは十分な期間を設けて、時間を掛けて親族やお子さんの信頼を勝ち取る方が少なくありません。また、中にはこれらの問題を回避しつつ最愛のパートナーと第二の人生を歩みたいと、あえて入籍をしないといったカップルもいます。

性に対する認識の相違

シニア世代のカップルの場合、女性はすでに更年期を迎えている方も少なくありません。このため、性的な欲求は少なく、むしろ精神的なつながりを求める方が目立ちます。一方で男性の場合、シニア以降でも十分に現役であり、逆に性欲を持て余しているといった人もいます。

また、性に対する認識の相違は、性別が逆の形で生じることもあります。

このように、男女間の性に対する認識は、シニア世代においては大きな相違が生じる可能性もあるわけです。このため、シニアのカップルにおいては、お付き合いに時間を掛けるとともに、性に対する認識についても大きな相違がないかを確認しておく必要はありそうです。

女性側の結婚目的が経済的安定である場合

婚活パーティーへの男性の参加条件として、正社員や年収などが設定されていることからも、女性が男性の経済的安定度を重要視していることがうかがえます。中には、無年金など老後の生活を不安に思うがために婚活を行う方も少なくないのが実情です。

このような場合、感情が度外視され、婚姻がクローズアップされてしまうこともあります。

また、現役世代に安定収入があった男性が婚活により結婚。ところが定年退職後、退職金を受け取った段階で離婚を申し出られて困惑するなどのケースもあります。

もともと、結婚とは互いに相手をしっかりと確かめ合い、愛し合ううちに自然に結ばれることが理想でありむしろ自然な流れといえます。そしてこの期間の多くの会話の中で、互いに尊び認め合うといった工程が必要となるものです。

単に相手欲しさで短い期間の中で婚姻へと移行するのではなく、あくまでも互いの感情を確かめ合うことは不可欠なことといえそうです。

まとめ

第二の人生をともに歩んでくれる相手の存在は、シニア世代において単身で暮らされていらっしゃる方からすればとても切実な願いともいえます。

また、シニア世代における単身者の割合は、平成時代において右肩上がりに上昇を続けてきているのが実情です。ちなみに65歳以上の高齢者の一人暮らしは、男性が139万人、女性が314万人(2010年内閣府調査)であり、平成の時代において毎年増加傾向にあります。つまり、高齢者の男性の10人にひとり、女性の5人にひとりが一人暮らしをされている計算となります。

老後の一人暮らしには不安要素も多く発生することから、シニアでの婚活を希望する人が増加傾向にあるのも納得できる事情と言えそうです。

しかし、シニアの婚活と結婚には、先にもふれたように遺産相続や性に対する認識の相違など、複数の問題がからむのも事実ではあります。

これらを時間を掛けてでも回避しつつ、第二の人生における二人の素敵な生活を構築し育むことができたなら、その後の人生は2倍以上に楽しく充実したものとなるに違いありあせん。

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