【シニア限定】第二の人生における仕事の在り方とハローワーク活用術

シニア仕事

第二の人生における仕事の在り方は人によって様々であるはずです。というのも、年金で十分でありあえて働く必要はない方がいらっしゃる一方で、生き甲斐や社会とのつながりを得るために働く方、ローンの残債もありしっかりと働く必要がある方など、一口に第二の人生といっても、その状況はそれぞれ異なるはずだからです。

今回は、第二の人生において、仕事を続けたいと考えていたり、仕事の必要性のある方に向けて、仕事の在り方とハローワーク活用術について、お話を進めていくことにしましょう。

シニアにおける仕事の在り方

先にもふれているように仕事の在り方については、人それぞれなので正解はないわけですが、もし生き甲斐や社会とのつながりを得ていたいと考えていたり、働く必要があるという方の場合には、シニア以降でも就くことのできる仕事を探す必要はありそうです。

ところが、シニア世代になると、採用される仕事の幅は狭まってくることになり、若者には負けないと考えていたとしても、採用側はそれを容易には理解してはくれなくなるものです。

このため、シニアなりの仕事の在り方や捉え方についてを再考するする必要はあるのではないかと考えています。

正社員として働く必要はない

これまでの現役世代のように、働いて子供たちを高校や大学へと進学させると行った必要性は、シニア世代にはおおよそなくなっているはずです。

子供たちはすでに独立を果たすことから、第二の人生は、お一人、もしくは夫婦の生活を維持できる環境を構築できれば事が足りることになるからです。よって、正社員として働く必要性はミドル世代のようにはないのではないかとも思えます。

むしろ、適度な仕事を選択して、第二の人生を楽しみたいと考える方が多いのではと考えています。また、しっかりとした収益を得たいと考えている方の場合も、現役世代と同等額までは得る必要はないかとも考えています。

低賃金の仕事で許容するための準備

シニア世代においては、ミドル世代の頃のような収入はほぼ得られないわけですから、それでもなんとか生活を維持できる状況を、自ら作り上げる必要はありそうです。そしてこれには、支出を削減していくことで比較的誰にでも得られるものです。

先にも触れているように、おおよそ子供たちは独立されているわけですから、意識すれば固定費や支出については、ひとりもしくは夫婦を基準として考えればよいことになります。また、ミドル世代になると、若者のような激しい物欲はなくなっていくものです。

むしろ、自由な時間の中で時間的精神的に豊かな生活をおくることができれば、その方が価値が高いのではないかとも思えるようになってきています。

仕事の数や労働時間は自由に設定

比較的安価であり、しかも正社員雇用でないとなるならば、仕事を得るための敷居は自ずと下がることになります。

昨今では、一時的な労働をより安く雇用したいといった企業が目立ちますが、その仕事が時間的ニーズに合致するならば、それを得ても良いですし、より収入を得たいというのであれば、複数の適度な仕事を組合させることも可能なります。

正社員という選択肢をはずしてしまうと、意外にも仕事の選択には広がりがみられるといったことに気づかれるかもしれません。

社会とのつながりや生きがいを見出す

シニア世代における労働とは、家族を支えたり生活を維持するためのものとは限らないものです。すでに十分な資産を気づかれている方や十分に年金受給額があるという方が、それでも仕事はしていたいという方も少ない数ではないからです。

昨今のシニア世代の方々を見てみると、年金生活を開始された以降、自由に気ままにといった日々を満喫されるものの、1年程度でやることがなくなり、次第に日々の過ごし方に苦慮される方が目立ちます。そして、このような状況に陥った場合、「やっぱり仕事をしようか」と考える人が多いわけです。

何らかの軽易な仕事であったとしても、それを持つことで、日々の中でのいわゆる義務的な時間となります。定年前までは、すべてにおいて自由であることが理想であったはずです。

ところが意外にも、日々の中でしなければならないことを組み入れることで、自由に過ごすことのできる時間に輝きを取り戻すことができるわけです。また、仕事をすることで地元地域の貢献につながれば、それが生きがいになることもあるものなのです。

シニアにおけるハローワークの活用法

これまでにふれたシニアの仕事のあり方をベースに、次にハローワークの活用法についてを見ていくことにしましょう。

「現役世代でもまともな仕事を得ることができなハローワークで、シニア向けの仕事などあるわけがない」と、このように思われる方も少くないはずです。

実際、ハローワークを訪れて端末で仕事を検索してみると、件数はそこそこあるものの、その多くはとても家族を支えることができない低賃金の仕事が目立つものです。

また、仕事の求人に応募したとしても、ミドル以降ではおおよそは不採用通知を受け取ることの繰り返しとなり、よほど特殊なスキルを持った人以外の転職は、ハローワークでは難しいのが実情といえそうです。

ところが、シニアにおけるハローワークの活用方法は、ミドル世代とは異なるものです。というのも、先の仕事のあり方でも申し上げたとおり、ミドル時代とシニアには、生活環境も得るべき最低限の賃金にも変化が生じており、つまりは探すべき仕事には、逆に広がりを持たせることが可能となるからです。

あえて正社員フルタイムを避ける

シニア世代で、しかも年金受給を開始されている方の場合、年金額にもよりますが、在職老齢年金の制限から、一定額の所得に限定したいという方もいらっしゃるはずです。

また、正社員フルタイムの仕事に応募したとしても、採用される確率は非常に低いと考えておいて間違いがありません。このため、シニア世代にはあえて正社員フルタイムの仕事を避けた形で検索するのも、高い確率で職を得る有効活用法のひとつとなるものです。

近隣のパートを条件として検索してみる

正社員フルタイムの仕事しか探した経験をお持ちの方も少なくないはずですが、実はハローワークでは、パートアルバイトの求人情報も多数登録されています。

特に地方都市などでは、企業の資本力も弱いことから、正社員を雇いたくてもそれができないといった問題を抱える企業は少なくありません。このため、必要な労働力を必要な時期に安く得たいと考える企業は多く、よってパートやアルバイトを求人している企業が目立つことになります。

また、フルタイムと言うよりはパートタイムでの求人が少なく有りません。パートタイムの場合、まとまった収入にはならないわけですが、それでも週3日程度、1日5時間程度の仕事を探すことは比較的容易であることに気づかれるはずです。

もし、収入がそれだけでは不十分という場合には、自己のスケジュール管理を行いつつ、他の仕事を空いた時間帯に組み込むといった軽易な仕事のダブルワークを実現することのできる自由もあるわけです。

60歳以降に限定した仕事も多数存在する

ハローワークに設置された端末を操作されればおわかりになるはずですが、60歳以降に限定した仕事の求人情報も多数掲載されています。

おおよそが、最低時給の領域の仕事であると言った問題はありますが、それでも年齢によって書類審査に落ちると言った可能性は皆無と言えます。これらの仕事は、当然のこと60歳未満では応募することができないからです。

また、昨今では人材不足にあえぐ業態も出始めていることから、このような条件を設けて求人をする企業も増加傾向にあるようです。よって、ミドル以降の方であれば、60歳以降限定の求人に応募してみるのも、選択肢のひとつとなるはずです。

自己管理に目を向けて仕事を得る

これまでの説明からもおわかりのように、シニア世代にはシニア世代なりのハローワークの使い方があるものです。高収入を得たい場合難しいわけですが、それでも仕事を得る道はハローワークにも存在することをご理解いただけることかと思います。

また、低収入の仕事でも生き抜くいて行くためには、ライフスタイルを見直し、より身軽になっておく必要もあることでしょう。

一方、仕事の選択幅が広がることから、収入を上げようとするならば、自己管理のもと、短時間の労働を複数持つことで実現できる場合もあります。

正社員においては、様々な制約があったり、高い敷居がある仕事の数々ですが、シニア世代の働き方をベースにハローワークを用いるならば、その利用価値は高まるものと考えています。

まとめ

ミドル世代における転職の厳しさは、現在では多くの方の知るところといえます。また、昨今では45歳以上の社員をリストラする大手企業も増加傾向にあります。
これは、人工知能やRPAの活用範囲が急速に拡大し、ホワイトカラーの椅子が年々減少していることにも起因しているようです。

ミドル世代においても、このように厳しい状況であるわけですから、シニアにおいて仕事を探すことはまず難しいと考えられていて、不安に苛まれていらっしゃる方も少なくないようです。

しかし、シニアの場合には、稼ぎ出す必要のある額は、ミドル世代のそれとは異なることが少なくありません。つまり求職する私達の状況に、変化が生じてきているわけです。

状況が変化すれば、求人情報の検索条件を変更することもできますし、そもそもシニアの場合には、それをチョイスできる自由があります。

いずれも高給の仕事ではありませんが、かわりに徒歩圏内や自転車で通うことができる仕事を限定して探すこともできますし、その都度興味の惹かれた仕事を選択してみると言った自由度もあるわけです。

このように考えるならば、シニア世代の仕事探しは、決して悲観すべきものではないことをご理解いただけることでしょう。

第二の人生においては、できれば少しの仕事と、多くの自由な時間の双方を、バランス良く持ちつつ、現役世代では味わうことのできなかったライフスタイルをエンジョイしていただければと考えています。

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