【映画鑑賞】シニアに人気な趣味を楽しむための7つのコツ

シニア趣味

シニア世代に対して趣味のアンケート調査を行うと、複数挙がる趣味の中で男女ともに必ず登場する項目に映画鑑賞が必ず挙がるんだそうです。ちなみに趣味のひとつとして挙がる映画鑑賞のパーセンテージは、男女ともに3割にも上るとのデータもあります。つまり、シニア世代のおよそ30%が、映画鑑賞を趣味の一つとして認識していることになります。

そこで今回は、シニア世代が趣味として映画鑑賞を楽しむための7つのコツについてご紹介することにしましょう。

【1】映画館での映画鑑賞を格安で

映画を映画館で楽しむのは、むしろ当然の楽しみ方ともいえます。大画面でかつ大音量で楽しむことができることから、臨場感や迫力は、家庭内で鑑賞するのとは一線を画すレベルにあります。

しかしながら、映画館での映画鑑賞には入場料金がかかります。ロードショーの場合、一般的に一人あたり1,800円の入場料金がかかることになります。

この額を高いと捉えるか、安いと捉えるかは人それぞれであるはずですが、それでも週1回程度の頻度で、ご夫婦で映画館へと足を運ぶ場合、月あたり14,400円、年間実に17万2,800円もかかることになります。意外に大きなコストを支払う必要があるわけです。

このため、映画館で映画を見たいと考えていても、結果的に足を運ぶのは限定的となりがちです。

50代以降はシニア割引の有無を確認する

映画館によって異なるものの、現在では多くの場合、入場料にシニア割引の適用を設けている場合が少なくありません。

たとえば、あるシネマコンプレックスでは、夫婦で入場する場合でかつ、一方が50歳を超えている場合には、シニア夫婦割引の対象となり、ひとりあたりの入場料が1,100円となります。つまり、およそ4割引で鑑賞することができるわけです。
また、60歳以上の人であれば、ひとりでもシニア割引が適用され、無条件で1,100円で映画を見ることが可能となります。

週1回程度ご夫婦で通われた場合、月あたり8,800円、年間で10万5,600円となり6万7,200円ものお金を毎年節約することができます。浮いた6万7,200円で、ご夫婦の旅を楽しむことも可能となるかも知れません。

ということで、シニアの方が映画館を利用する場合には、必ずシニア割引を活用することが必須となるわけです。ポップコーンとコーラ、そして大画面の映像と迫力のある音、ぜひとも毎週ご夫婦でお楽しみいただければと思います。

【2】4Kもしくは8Kの大画面テレビの購入

「安くなるとはいえ、映画館の入場料は抵抗がある」
と思われるのであれば、ご家庭内のテレビを4Kもしくは8Kの大画面テレビに買い換えてしまうという手もあります。

4Kや8Kテレビの意味やクオリティを理解する

現在地上波デジタル放送や衛星放送は、フルHDと呼ばれる規格において放送がなされています。フルHDは、縦横の画素数が1920×1080となっていて、およそ200万画素の画素数精度で番組を楽しむことができるようになっています。

現在一般的に普及する大画面テレビはこの規格に対応しています。フルHDは、フルハイビジョンでありこれはハイビジョンの2倍の精度を持ち2Kと呼ばれることもあります。

一方で4Kは3840×2160のおよそ800万画素での表示精度を持ちます。つまり現在一般に普及するフルHDの4倍ものクオリティを得ることが可能となります。

また、8Kは7680×4320でおよそ3300万画素の表示精度を持ちます。フルハイビジョンの実に16倍もの精度で映像を楽しむことが可能となります。

「テレビが進化しても放送が対応していないのでは?」

最近の衛星放送では4Kや8K放送番組も増え始めてきていますが、おしゃるように全放送が4Kや8Kに対応しているわけではありません。

しかしながら4Kならびに8Kテレビには、アップスケーリングと呼ばれる解像度変更機能が実装されていることから、たとえばフルハイビジョンの放送であったとしても、十分に精細な動画像を楽しむことが可能となるのです。

また、価格も急速に下がり続けており、ちなみに4Kの50型テレビの場合でも5万円代から購入することが可能となっています。

【3】プロジェクターと大型スクリーンの導入

最近では高精度なプロジェクターも比較的安価で購入することができるので、ホームシアター環境を作る敷居も下がり始めています。

プロジェクターと専用の大型スクリーンは、多くのメーカーから販売されていますが、たとえば100インチのスクリーンでも3万円程度、プロジェクターについても5万円程度で十分に映画鑑賞を楽しむことができる環境を得ることができます。

プロジェクター本体のサイズも年々コンパクト化が進み、最近では天井のライト部分に設置して壁に映し出すことのできる製品も登場してきています。

また、明るさについても精度3000ルーメンと、十分な明るさを確保していることから、比較的手軽に、しかも十分に映画鑑賞を楽しむことができるホームシアターを実現できるわけです。

【4】HDDレコーダーの購入

HDDレコーダーは4Kや8Kテレビよりも普及が進むことから、すでにお持ちの方も少なくないかもしれません。HDDレコーダーとは、その名の通りハードディスクドライブを実装する番組録画機だといえます。

HDDレコーダー導入のメリット

最近のHDDレコーダーには、多彩な機能が搭載されています。

たとえば、キーワードで指定しておくと、そのキーワードを含む前番組を自動的に録画したり、中には無条件で前番組を録画することで、どのチャンネルの番組でもあたかもTV番組を見るのと同様に選択肢、時間に依存することなく鑑賞することができるものもあります。

番組がデジタルであることから、昔のビデオ録画のように画質にノイズが入ったり劣化するということもありません。また、番組時間にあわせてテレビのスイッチを入れる必要はありません。つまり、観たいときに観たいだけ録画しておいた映画を無料で鑑賞できることになります。

【5】レンタルDVDで映画鑑賞

レンタルDVDショップは、現在では多くの市区町村において利用することが可能となっています。つまり地域に浸透した業態となっているわけです。

今後は、後に紹介するオンデマンドサービスに取って代わる可能性が高いことから、衰退を余儀なくされる可能性が高いともいえますが、そんな事情もあり、破格でDVD映画をレンタルすることが可能です。

たとえば、ロードショー直後の新作映画であっても、1本250円程度もあればレンタルすることができます。また、旧作品であれば1本50円から100円程度で1週間貸し出してくれるショップが一般化してきています。

一度に借りられる本数はショップによっても異なりますが、5本から10本程度となっており、1週間のレンタルで一度に7本借りたとすると、毎日映画を楽しむことができることになります。しかも旧作である場合、最安で350円支払えばことが足りることとなります。

ただし勢いで借りてしまうと、観ずに返却しなければならないこともあるので注意が必要です。

いずれにしても、レンタルDVDを活用すれば、映画は格安で日々楽しむことができることになります。これであれば、生活費にさほど負担なく、日々映画に浸ることができるのではないでしょうか。

【6】衛星放送やサービスの活用

放送受信を地上波から衛星放送へと拡大することで、より多くの映画鑑賞の機会を得ることが可能となります。なお、衛星放送にはBSとCSがあります。

BS(Broadcasting Satellites)放送とは、放送衛星を利用した放送で一般的にBS放送と呼ばれています。BSデジタル放送やNHK、WOWOW、民放放送などを見ることが可能となり、映画作品も日々多く放映されています。

一方でCS(Communication Satellites)放送とは、通信衛星を利用した放送で、一般的にCS放送と呼ばれています。CS放送にはスカパー!などの有料多チャンネル放送があります。

多チャンネル放送では、邦画や映画などの専用チャンネルも多数用意されていて、24時間連続して映画に浸ることが可能となります。

BSやCSを観る場合には専用の衛星アンテナが必要となりますが、最近では、ひかりTVなど、ひかり回線を用いることで、アンテナを設置することなく、これらの放送を視聴することができます。

【7】オンデマンド映像配信サービスの活用

ビデオオンデマンドの存在

昨今、ひかり回線による高速な通信環境が一般化してきていることから、インターネットを介したオンデマンド映画サービスを利用できるようになってきています。

ちなみにオンデマンドとは「要求に応じて」という意味を持ち、観たいときに映画などの視聴を可能とするサービスをVOD(video on demand)と呼びます。

VODサービスでは、数多くの映画の中から観たい映画を選択すれば、時間に依存することなくいつでも視聴が可能となります。また、途中で映像を停止したり再開することもできます。

代表的なVODサービス

最近のテレビはこれらに対応したものも多く、テレビをインターネットに接続するとともに、各々のオンデマンド映像配信サービスと契約をすることで、多チャンネル化を実現したり、オンデマンドで膨大な数の映画を視聴する環境を得ることができます。

たとえばNTTぷららが運営するひかりTVでは、専用チャンネル80チャンネル以上、ビデオオンデマンド作品は8万本を超えます。さらには、BSやCSを視聴する環境をひかり回線経由でアンテナなしで観る環境を得ることもできます。

また、米国のロサンゼルスに本拠地を置く動画配信サービスにHuluがあります。Huluは5万本以上の映画やドラマ、アニメがオンデマンドで見放題となります。

Netflixもまた、急成長している映像配信サービスであり、現在190か国、1億人以上の会員数を持つ動画配信サービスであります。映画やアニメ、ドキュメンタリー以外にも、米国や英国、日本や韓国などのドラマをオンデマンドで観ることが可能となります。最近では4K画質の作品を楽しむことも可能です。

これらのサービスは、月々一定額の視聴料を支払うことで、無制限に映画などを視聴することが可能となるので、映画鑑賞に浸りたいという方にはお勧めのサービスといえます。

まとめ

シニアに人気な趣味の映画鑑賞を楽しむための7つのコツについてご紹介しました。映画館で格安で映画鑑賞を楽しむ以外にも、大型の4Kや8Kテレビを導入したり、ホームシアター環境を作るなど、自宅でも迫力のる映画視聴環境を構築することが比較的容易になってきていることをご理解いただけたかと思います。

また、各種のVODサービスを活用することで、現在では見たいときに見たい作品を堪能することができるのもシニア世代にはありがたい環境といえます。1日24時間、いつでも映画の世界に浸ることさえできるからです。

価格についてもリーズナブルなものとなってきており、4kテレビやホームシアターにしても10万円以内で得ることができます。VODサービスにしても、月々1000円から3000円程度を支払えば、数多くの映画を見放題とする環境を得ることができることから、シニアにも優しいサービスといえるのではないでしょうか。

もし、時間に余裕がおありなら、是非とも映画の世界を堪能していただければと思います。日常では味わうことのできない世界が、そこには待っていてくれているはずだからです。

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