シニア世代となられたあなたは、SNSを活用されていらっしゃるでしょうか。ちなにSNS(Social Networking Service)とは、ソーシャルネットワーキングサービスの略であり、インターネット上で社会的ネットワークの構築することができるサービスをいいます。
つまり、独自のコミュニティーをネット上で作ることができるサービスであり、同じ趣味を持つ人や、グループ、サークルなどを構築したり、多くのお友達を作ることができるものといえます。
今回は、シニア世代が活用している大手SNSについてご紹介していくことにしましょう。
シニア世代はどのようなSNSを用いているか
シニア世代が活用する大手SNS一覧
2)Facebook
3)Twitter
4)Instagram
5)YouTube
6)mixi
昨今、シニア世代においてもスマートフォンの活用比率が増加傾向にあります。スマートフォンの場合、ユーザー毎にアプリをインストールすることで利便性を高めることができます。
市場調査会社のMMD研究所によるアンケート調査によると、シニアが利用しているアプリのジャンルは、天気、ナビゲーション、コミュニケーション、ニュース、動画、写真・ビデオに続いてSNSの利用となるんだそうです。
また、シニア世代が活用する大手SNSについては、最新のデータをもとにした利用率の高い順に上に記しています。ちなみに過去のデータと照らし合わせると、LINEとInstagram、YouTubeのユーザーが増加している一方で、若者のトレンドからは外れたとされるmixiが、現状も用いられていることが浮き彫りとなります。
SNSを活用することで、シニアの方がご自分を中心としたコミュニティーを拡大したり、他のコミュニティーに参加することができます。また、家族間や知人友人との簡単な連絡手段としても、SNSが用いられているようです。
では次に、これらのSNSについて、個々に見ていくことにしましょう。
LINE
LINE(ライン)は、LINE社によって2012年から提供が開始されたSNSであり、国内においてもおよそ8,000万人に迫るユーザー数を誇ります。
LINEは、スマートフォンなどにアプリをダウンロードすることで、チャット的なトークによるコミュニケーションを図ることが可能となります。また、音声通話を無料で実現する機能や、タイムラインとしてメッセエージを発信する機能もあります。
ユーザー数の伸びは、当然のごとくシニア世代の利用率にも影響を及ぼしています。シニア層の多くは、友人や知人、もしくは家族などから進められることでLINEを使い始めたようです。また、現役世代においては、社内の連絡や得意先とのやり取りにおいてLINEの利用が不可欠だったという方も少ない数ではありません。
よってLINEの場合はSNSの側面よりもむしろ連絡ツールとして使用し始めたユーザーが多いという側面を持ちます。
Facebook(フェイスブック)は、米国のフェイスブック社が提供するSNSであり、世界最大規模を誇ります。日本のユーザ層は3,000万人規模に迫りますが、すでに若者の利用者は減少傾向にあります。
しかしながら、シニア層のユーザーは現在もなお増加傾向にあります。Facebookがシニア層の人気を集めている要因のひとつに、文字による自己のブランディングが可能となるといった効果を挙げることができます。
Facebookの場合、おおよそは本名によってアカウントを取得することになります。また、ブログなどと同様に、コンテンツを発信することができます。
シニアの場合、人生経験が長い分、語ることは豊富にあります。これを文字を介して発信することで、自己の注目度を上げたり、同様の趣味や考え方を持つ人々とつながることが可能となります。
なお、Facebookとブログの相違点について疑問を持たれる方も少なからずいらっしゃるようです。
ブログでは、発信されるコンテンツ自体が重視される一方で、Facebookの場合は、先にも触れているように発信者個人に注目が集まりやすいサービスと言えます。つまり自己のブランディングが重視されるわけであり、承認欲求を得やすいサービスといえるわけです。
Twitter(ツイッター)とは、米国のTwitter社によって提供されるSNSです。Twitter専用のアプリをダウンロードすると共に、アカウントを開設することで無料ですぐにでも活用することができます。
Twitterの場合、日本語で140文字以内のメッセージ、画像や動画などのコンテンツを、あたかもつぶやくかのように発信することが可能となります。これをツイートと呼びます。
ツイート以外にも、ユーザー間でダイレクトメッセージをやり取りする機能もあり、コミュニティを拡大していくことが可能となっています。
Twitterの特徴は、リアルタイム性にあるといえます。Twitterのユーザーは、ツイートを自由に検索することが可能ですが、発信したツイートに含まれるワードが合致すれば、そのツイートが表示されることになります。
多くのツイートを発信したり、注目を得たツイートの発信者については、別のツイートの発信も得たいと考えるユーザーが増えることから、フォローという形で発信者を支持する機能が備わっています。
つまり、人気を得ればそれだけフォロー数が増えることとなり、ツイートの参照数やツイートによる影響力が増していくことになります。Twitterも承認欲求を満たすためのツールと言えます。このことからも、シニア層の利用者数は年々増加傾向を示しているわけです。
Instagram(インスタグラム)は、無料の写真共有アプリを用いることで参加できるSNSといえます。アプリの提供は2010年に開始されていますが、社員数10名程度、売上はまだゼロといったサービスに対して、フェイスブック社が810億円で買収をしたことは、ニュースにも取り上げられることになりました。
現在日本でも2,000万人以上のユーザー数を持ち、2017年には「インスタ映え」という言葉が流行大賞を受賞したことでも、その認知度の高さが伺えます。
Instagramは、スマートフォンなどで専用アプリをインストールしアカウントを開設することで参加することが可能となります。アプリで撮った写真は、簡単な操作で加工したり、アップロードして公開することができます。写真にはタグを設定することが可能となっていて、誰もがタグを頼りに検索して参照することができます。
また、写真には「いいね」ボタンが用意されていることから、ユーザーの反応を直接的に知ることができます。また、コメントを書き込む機能も備わっていることから、写真を通して多くのユーザーとつながりを持つことができるのも大きな特徴のひとつとなっています。
YouTube
YouTube(ユーチューブ)は、世界最大の動画共有サービスでありSNSといえます。2005年にGoogle社によって買収されて現在に至ります。日本におけるユーザー数は、ここのところ急増してきており、7,000万人ともいわれています。
YouTubeは、Googleのアカウントにより、誰もが動画を発信することができます。また、誰もがこれを視聴することがでいます。
発信された動画には、それぞれコメントを書き込むことも「いいね」ボタンを押すことで高評価をつけることもできます。
GoogleがYouTubeを押していることもあり、検索上位に表示される可能性も高いことから、配信動画に対しての検索サイトからのユーザー流入を多く得ることができる特徴もあります。
当初は、ユーザーの多くが若年層や若者で占められていたこともあり、シニアの利用者に顕著な伸びはありませんでしたが、昨今ではシニア世代の発信者や視聴者の数が急増し始めています。
YouTubeは収益効率が高いということから、新たに配信側に回るユーザー数も多くなっていますが、収益化条件としてチャンネル登録者数1000人、年間の視聴時間合計が4000時間以上といった条件が設けられるなど、収益目的で配信者側に回るのは少々敷居が高いサービスと言えるかもしれません。
mixi
mixi(ミクシー)とは、日本のミクシー社によって提供されるSNSであり、2004年にサービスが開始されています。早期から日本のユーザーに支持され根付いた老舗ともいえるSNSであるわけです。
無料であるものの、参加者からの招待がなければ参加できないといった付帯条件が逆に支持され、登場依頼、主に若年層を中心として急拡大することになりました。
mixiでは、日記機能やメッセージの交換機能、参加者が集うコミュニティ機能や掲示板の設定、イベントの企画などを容易に実現することができます。
現在、mixiは若者のトレンドから外れ、若年層の利用者は低迷していますが、シニアの活用は以外にも活況を呈していたりします。
中には、老人会などのコミュニティーがmixiによって運営されていることもあり、80歳を超える高齢者の方が、日々mixiで他者と活発に交流していることもあります。
まとめ
今回は、シニア世代が活用する大手SNS一覧として、LINE、Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、mixiをご紹介してきました。いずれも代表的なSNSのであることから、すでに活用されていらっしゃる方も少なくないはずです。
さて、ではこれらのSNS、なぜ勢いよく普及することになったのでしょうか。実はこれには、誰もが持つ基本的欲求の存在があるといわれています。
人には誰もが持つ基本的欲求がありますが、この中のひとつに承認欲求を挙げることができます。承認欲求とは、他人から認められたいといった欲求を言います。
現役世代においては、仕事を持ったり家庭を守ったり子供を育てるなど、何らかの義務を持って生きる必要があるものです。しかし定年退職後には、仕事を失うことで、これまでにいたコミュニティーから抜けることになります。また、子育てから解放されることから、自分の存在意義や生き甲斐を失うことも多々あります。つまり、承認欲求が満たされない環境に身を置きやすい環境となるわけです。
一方でSNSは、満たされない承認欲求を得るには絶好の場ということができます。
自分が作成したコンテンツや写真、動画などに対して、不特定多数の人がコメントを寄せてくれるわけですから、それだけでも強いリターンを意識することができるわけです。
また、シニア以降は、横のつながりを得にくくもなりますが、SNSを活用することで、新たなコミュニティを作り上げることも可能となります。
つまり、SNSによって提供されるサービスは、シニア世代に欠損しがちな欲求を満たすことができるものであり、むしろ、シニアに適したサービスといえるわけです。
もし、シニア世代になられて、心の隙間を感じられたなら、ぜひともSNSの扉を叩いていただければと思います。そこにはきっと足りなかった何かを発見することが出来るはずですから。
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